いずまいん

住宅や暮らしについての感じたアレコレ

茅屋根って機能的だった?

白川郷の屋根は13/10の勾配なのは、雪で家屋が潰れない為もあるが、日射による輻射を抑える効果もあるようで、蚕を飼うために2階、3階が暑くなりづらくする機能があった様だ。

先人の知恵には感服するが、今の屋根は片流れや下屋が短い家が流行っているようだが、実際日本の風土に適した屋根になっているのだろうか?
沖縄では6/10勾配の素焼き屋根が伝統的だが、なぜ下屋を長くしているのだろう?

陽射しを避けるとよく言われているが、もう一つの利点があり、建物に近い地面の照り返しを防ぐ効果があるようで、雨が降ったとは放射冷却効果で涼しく感じる機能も持っている。
茅屋根も同様の放射冷却をする効果と断熱材としての効果と両方の機能を持っている。

明治から戦後にかけて日本の住宅は国際的な観点から近代化が進められてきたが、便利で機能的でスタイリッシュになったが、本来の風土に適した機能性を現代に合わすためのデザインや造り方の再度見直しをして今の時代にあった無駄のない家づくりが出来ればもっと住む人が快適な住宅を造ることができる様、これからも色々と勉強をしていきたい。